笑顔は壁を越える。人と人を繋ぐ、トクティーの元気印
インタビューの間、彼女の顔から笑顔が消えることは一度もありませんでした。ネパール出身のコーディネーター、Sansila Khatri(サンシーラ・カトゥリ)さん。彼女が持つ最大の武器は、相手に壁を感じさせない圧倒的な朗らかさです。「自分の目標よりも、私が関わった人たちが幸せになることが私の幸せ」と語る彼女。その明るい笑顔の裏側にある、同胞への熱い想いと、自ら行動して環境を変えてきた軌跡に迫ります。
ー現在の業務内容を教えてください。
特定技能ビザで日本に来る方々と、日本の企業様をつなぐコーディネーターをしています。求職者の方の想いをじっくり伺い、最適な職場を提案して面接の調整などを行うのが主な役割ですが、私はそこに「安心感」というプラスアルファを届けられるように意識しています。
特にネパールの方々のサポートにおいては、母国語での細やかなコミュニケーションを活かし、実務的な手続きだけでなく、日本での生活習慣や文化のギャップについても親身にアドバイスを行っています。就業者様にも雇用主様にも、心の底から信頼していただけるような「温かな架け橋」であり続けたいと思っています。
ー同じネパールの就業者をサポートする上で、大切にしている想いはありますか。
トクティーの良さは、就業者と同じ国籍のスタッフが母国語で支えられる体制があることです。私自身、来日当初に相談できる先輩がいなくて苦労した経験があるので、後から来る人たちには同じ思いをさせたくないという強い気持ちがあります。
実は以前、仕事が大変で続けるかどうか迷った時期がありました。でもその時、私を支えたのは「もし私がここで諦めたら、日本で働くネパール人全体の評判を下げてしまうかもしれない」という責任感でした。
私を信じて日本に来てくれた人たちを悲しませたくない。まずは私自身が日本で働くネパール人の良いモデルであり続けること。その覚悟が、今の私の原動力になっています。
ー仕事をする上で、一番大切にしていることは何ですか。
私にとって大切なのは、単に目標の数字を達成することではありません。私がサポートして日本での就職が決まったネパールの方々が、新しい職場で「幸せに働いています!」と笑顔になってくれること。それが私の一番の幸せなんです。
コーディネーターは、人の人生に関わる責任ある仕事です。だからこそ、企業様からも候補者の方からも「カトリさんのおかげで良い出会いがあった」と言っていただけるよう、一人ひとりの幸せを第一に考えたアクションを常に心掛けています。
ートクティーの働く環境について教えてください。
トクティーは多くの国籍のメンバーがいて、とても活気のある職場です。
かつて岐阜の宿泊施設で働いていた時は周囲に同胞がおらず、孤独を感じた経験もありました。トクティーに入ったばかりの頃も、みんなが忙しそうで「話しかけにくいな」と不安になったことがありました。
でも、私はみんなで楽しく働く環境が理想。だから「待つのではなく、自分から殻を破ろう」と決めました。積極的に挨拶し、話しかけることで少しずつ壁をなくしていった結果、今はみんなが助け合える本当に温かい職場になったと感じています。
私の小さな行動が、今の明るいチームづくりの原動力になれたのであれば、とても嬉しいですね。
ーいつも笑顔のカトリさんですが、お休みの日の過ごし方や、ストレスを解消する方法はありますか?
私は1日中家にいるのが苦手なアウトドア派なのです。リフレッシュのために体を動かすことが大好きで、週に4回はジムに通っています。ジムに行かない日でも、1時間くらいは散歩をしますね。仕事が終わってから、オフィスのある浜松町から新橋まで歩いて帰ることもあるんですよ。
歩きながら外の空気に触れていると、たとえ仕事で大変なことがあったとしても、不思議と心がスッキリして「また明日から頑張ろう」と笑顔に戻れます。自分をポジティブにリセットするこの時間は、私にとって欠かせない大切なルーティンになっているのです。